岩谷篤人氏の指導に関する記事が「フットボール批評」に掲載されていました。
「サッカーは面白くて楽しくて美しいもの。夢を育むのも大人なら壊すのも大人です。
子どもたちの技術と発想力を伸ばせば、あんなふうになりたい、と憧れの対象になるプレーをし始める。
でも指導者の側は、こうしなきゃ勝てないと頭がガチガチに固くなっていないだろうか。ハードワークさせて厳しく寄せて縦に速く・・・そこには何の夢もない。」
「こういう守備を実現するには、こんな繋ぎが必要なんや。それを JFA関係者やJリーグの監督達に見てもらって、将来の参考にして欲しかった。」
当時の野洲は、まるで今年の川崎フロンターレを先取りするようなパフォーマンスを見せていた。
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岩谷氏の指導に触れたことがある人は、その”洞察力と緻密さ”に驚きます。
”緻密さ”というのは、選手にこの時はこうしなさい、あの時はああしなさいと、事細かく教えることではなく、
選手自身が、どう戦うべきか?
仲間のために、どう技術を発揮していくのか?
何を、発想していくのか?
・・・etc
選手自身が「自分の力で、階段を上っていけるように指導していく緻密さ」に何度も驚かされてきました。
そしてその”洞察力”の鋭さ・・・
そんなことまで考えて指導しているのか・・・
そんな先への影響まで妄想して指導しているのか・・・・
そんな深い洞察の上で指導しているのか・・・
最初、岩谷さんと話を始めた頃は、自分の理解力や見えているものが違いすぎて、何の話をしているのかさっぱりわからないことも多かったですが、
何年も指導や育成について話をさせてもらい、様々な年代の指導現場を一緒に観させてもらうことによって、子ども達の
何を観るべきか?
何を育成していくべきか?
どう育成していくか?
・・・etc
様々なことがつながってくるようになりました。
「指導者の力で上手くなったと思われているようじゃ、あかんやろ・・・
子ども達が、自分の力で上手くなっていっていると思わせないとあかんやろ。
自分次第でどこまでも凄くなっていける!
そう思わせないと、夢は広がっていかない。
光るのは、指導者じゃない・・・選手を、輝せないと!」
サルヴァ指導者は、常々岩谷氏から「育成のための指導哲学」を学び、サルヴァの子ども達の指導に活かしています。
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岩谷篤人(いわたに あつと)
セゾンフットボールクラブ創設者・総監督。1984年にセゾンフットボールクラブを創設。
育成年代の指導に関して「試合に勝つこと」「選手を育成すること」「観る者を魅了するフットボールをすること」のすべてができるスペシャルワン。
2001年から10年間、滋賀県立野洲高校のコーチも務め、2006年決勝戦では高校史上最も美しいゴールと呼ばれる決勝点で見事に野洲高校の日本一に貢献。
近年は岩谷指導者塾ともいえる「FOOT UNION JAPAN」のスペシャルアドバイザーとして全国の指導者の育成に取り組んでいる。
以下、フットボール批評の抜粋記事
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