U-8チームは準優勝が続いていましたが、今週の第14回大阪平野スポーツフェスティバルでは、互いを助けてあって優勝することができました。
負けたことをチャンスと捉えて、彼らに気づかせたかったことを心に響かせて、またひとつ成長したのを感じます。
その中でも、2年生の1人が、シャペウでボールを浮かしてDFとGKの頭上を越すループシュートでゴール。観ている我々を驚かせてくれます。
大会の中でも、自然体でいつもプレーしている子だからこそできるプレー。その”心の落ち着き”が一番の武器です。
U-8 優勝
第14回大阪平野スポーツフェスティバル(12/9)
ユナイテッド平野招待(2年生7人+1年生2人)
(以下は、準優勝したときの文章です)
▼ 負けから学ぶことの重要性
真剣勝負をするから勝てると嬉しいし、負けると悔しい。
でも本当の勝負はここから始まる。
目先の結果で一喜一憂したり、腹を立てたり、落胆したり…
人である以上、何かしら感情に影響を及ぼすのは当然である。
そこで理性を働かせて、思考と行為にのみ焦点を当てる。
なぜなら湧き上がってくる感情は抑えることができないが、思考を変えて行動に繋げることだけはトレーニングすれば自らでコントロールすることが可能だからだ。
最近の大会では、これまで勝つことが当たり前のようになってきた低学年が負けることが増えはじめた。
長年指導をされている方ならご理解いただけるだろうが、
まさに “ここがチャンス” なのである。
普通であれば、良い結果を経験した人間がそこから下がるような結果が出ると、自分たちはダメなんだと認識してしまう。
ただしサッカーにおける勝負の結果というものは、なにもジャンケンのようなギャンブル性があるものではなく、
勝ったか負けたかにおいては当然必然的な理由もあれば、その瞬間の “運” も大きく左右してくるのがこれまたサッカーの魅力の1つでもある。
ただし、指導者は勝った負けたの理由をいずれにせよ、納得いくまで分析する必要がある一方で、
子どもたちにはいくら足りないものを伝えたところで、勝ってしまえばそれが本当に大事なものとは気がつかないときも実に多い。
何事も “失ってはじめて気がつく大切さ” を我々大人は少なからず知っているはずである。
逆に、真剣勝負の世界で結果として負けたのであれば、当然悔しさが込み上げる一方で、その気持ちが糧となり、
これまで頑張ろうと思わなかったことにもこれから更に前向きに取り組んでくれる気持ちにもなり得る。
指導者には真剣勝負に負けたご褒美として “変われるチャンスを与えてもらった” と私は思っている。
話を戻すが、低学年の負けた理由の分析として、
「空いたスペースを突かれた」
これに尽きると思う。
低学年に限らずサッカーとは大なり小なりスペースを突いた方にチャンスが生まれる。
スペースがあればプレーは有利になり、スペースがなければ自分たちでスペースを作り出すことが、サッカーにおける原理原則である。
目指すべきスペースとは、ゴールに繋がるスペースであり、ゴールに近づいていくためのスペースである。
シュートを打つためのスペースを作るためにドリブルする。
フリーのスペースでボールを受けるためにランニングする。
相手が目の前にいればパスやドリブルで剥がすことにより、スペースに入り込める。
ここにあげればキリがない…
サルヴァの低学年はみんな勝ちたい気持ちが強くボールを持って攻め込むのが大好きである。
しかし当然のようにみんなが攻め上がることで、背後の自陣には莫大なスペースが生まれる。
ここを相手に突かれれば当然やられる可能性は高い。
ただしそのようなことを経験してこそはじめてポジショニングや守備の考え方が必要だと理解してくれることが指導の第一歩だと考えている。
※ただ難しいのは、大人が知っている知識をそのまま伝えることが大切ではなく、彼らの年齢やレベル、状況や今後の未来を頭に描きながら噛み砕いて説明することもあれば、
ワザと分からないように伝えてそれに気付くかどうかを見て、今後それ以上踏み込んで教えるべきかどうかを判断したり修正することが各自の “指導力の差を生む” と思っている。
私が見たこの日の試合も狭いコートの8人制でフットサルゴールといった環境での試合。
当然こちらがボールを持って攻め込む時間が多いのだが、
優勝のかかった試合ともなると相手も当然身体を張って頑張って奪いにくる。
そこでボールを簡単に蹴りだすのではなく、ドリブルしたりパスしたり、それもあくまで逃げではなく、相手の背後に入り込むためにプレーをしているかどうかという点においては相変わらず良いチャレンジをしていた。
ただ、コートも狭く、ゴールまでの最短ルートを固められてしまえば、そこからスペースを生み出してゴールにたどり着くことは非常に難しいことである。
サイドを駆け上がってボールを受けたところで直接的なチャンスには結びつかないが、もちろんそんなことは伝えずに子どもたちの “何がどう変わっていくのか” を見続けていた。
やはりどの年代でも共通することは、勝ちたいという気持ちや闘争心は大切だが、
サッカーにおけるプレーにおいては、ただただ、急いだり、慌てたり、無理をしてしまうことで、
ボールの置き所、身体の使い方、タイミングを生み出せない・逃してしまうことがミスに繋がる最大の原因だと受け止めている。
それでも尚も諦めずに果敢に挑み続けはした彼らでしたが、結果は1-2の敗戦。
試合後の彼ら数名は泣いていた。
もちろん結果自体は非常に残念ではありました。
毎度のように優勝している彼らを見ていれば当然マイナスな感情が湧き上がってくることもコントロールできないことなので仕方がないことでしょう。
だがしかし、思考と行為をコントロールして、
ここにきてようやく“変われるチャンス” を生かすべき時が訪れた!!と思えるかどうかの方が、長い目で見た時にはもっと大切なことではないでしょうか。
試合後の彼らに、負けた理由は誰のせいや?と聞けば皆が「自分」と答えた。
誰一人仲間を責めたものはいなかった。
「じゃあ俺のせいで負けたな」と言うと、
「なんでなん?コーチ何も言ってないから関係ないやろ?」と言うので、
「コーチやねんから勝てるようにあれこれ言わなあかんやろ?それを言わんかった俺のせいちゃうん?」
「ちゃうわ、俺コーチにそんなんいちいち言われたら嫌やし、もっと上手くなって次は絶対勝つわ!」
私としてはもうこれだけで今の試合をして得れた価値は十分ありました。
負けはしましたが、そんな彼らが誇らしかったです。
大人の感情や、分析により、正しさを教えることだけが指導ではない。
こちらがやりたいと思うことをやらせること、やってくれることが “子どもと育む関係性” ではない。
今は悔しいと思ったその気持ちに、大人が介入して期待や不満をぶつけてしまっては、彼らはせっかくの “変われるチャンス” を逃してしまいかねない。
試合後は誰に言われるでもなく、自分たちで勝手に集まり、試合の振り返りを始めたのでした…
サルヴァでキッズから育ってきた彼らを見て、なにも間違ってない、なにも慌てる必要はない、そう子どもたちから自信と希望を与えてもらった瞬間でした。
我々はもっと子どもたちに感謝するべきである。
そしてその感謝の気持ちを上っ面だけではなく、彼らから学んだことをより良くなるために活かせるように、これからも学び続けて答えを決めずに関わっていくことが求められている。
大人の我々が彼らからたくさんのことを学んでいます。
サルヴァ ジ ソウザ
代表 白井 洸
U-10 3位(2位トーナメント)
第14回大阪平野スポーツフェスティバル(12/9)
ユナイテッド平野招待(4年生2人+3年生10人)
3年生中心のメンバーでありながら、ボールと共に堂々とした戦いぶり。落ち着いている子ほど高度な駆け引きが育っています。
U-8 準優勝 ミズノカップ(11/23)
AVANTI茨木招待(2年生7人+1年生5人)
U-8 準優勝 HIKARIカップ (11/25)
ASL吹田招待
U-8 準優勝 ミズノカップ(12/1)
AVANTI茨木招待(2年生6人+1年生3人)
U-8 優勝
第14回大阪平野スポーツフェスティバル(12/9)
ユナイテッド平野招待(2年生7人+1年生2人)
U-7 優勝(2位トーナメント)ミズノカップ(12/1)
AVANTI茨木招待(1年生6人+KIDS5人)
幼稚園を率いて戦う姿は、1年生という年齢を感じさせない頼もしさが育っています。
大会、トレーニングマッチに招待して頂いたチーム関係者の皆様、対戦して頂いたチームの皆様、ありがとうございました。