▼ 乾貴士選手のような選手を育てるには?
日本の攻撃で何かが起こりそうな左サイド。その中心には間違いなく乾選手がいる。
169cmとフィジカルが恵まれているわけではないにも関わらず、
相手と接近してもボールをさらしながら落ち着いている。
テクニックもさることながら、密集した状態を少しも嫌がっていない。
時には止まって、歩くようにプレーする。
今の代表選手の中であきらかに異質であり、日本の育成が目指すべき選手だと言えます。
▼ こんな選手は、どうやって育つのか?
そのヒントは、岩谷篤人氏(セゾンフットボールクラブ代表/総監督)と定期的に行っている指導者ディスカッションの中にあります。岩谷氏は、乾選手を小・中学生時代にセゾンフットボールクラブで監督として指導し、野洲高校時代にもコーチとして指導してきました。
小学生年代から、ドリブルのボールフィーリングだけではなく、発想させる環境をつくり、実に様々なことを深く深く考えて選手を育成している。
● 密集地帯で落ち着くように育てるには・・・?
● テクニックを育成するのではなく・・・?
● 日本の子どもたちが発想するようにするには・・・?
話してくれる育成への考え方は、いつも驚きでしかないです。ここでは、詳しくは書きませんが、
逆に言えば、小学生年代で
● ミスをなくすために、速くフリーを探してボールを回し、なるだけリスクを冒さないようにプレーしていて、密集地帯で落ち着く選手は育つのか・・・?
● 相手とのギリギリの間合いを見切る環境にいなくて、密集地帯での駆け引きは育つのか・・・?
● 小学生のころにリスクを避けていて、発想するような選手は育つのか・・・?
今の小学生たちがどう育っていくのかは誰にもわかりませんが、はっきりと言えることは、
そういう環境とは真逆の環境で、乾選手は育ってきたということです。
サルヴァで育成していることに間違いはないと代表白井と確信を強め、これからも岩谷氏から指導について学びながら活動していきます。