▼ コミュニケーション能力
サルヴァでは学年が混ざって活動しているため、互いに敬語がない。年齢関係なく名前も呼び捨てにして、一緒に遊んでいる。彼らにとっては、たまたま先に生まれたサッカー仲間でしかない。
敬語・上下関係というものは成長するにつれて大切なことではあるが、子どもたちの世界にとっての優先順位は低い。むしろ、年齢に関係なく、相手の懐にスッと入っていけるコミュニケーション能力を育てることが重要だと考えています。
社会でも、きっちり挨拶をするがコミュニケーション能力の低い人より、どんな相手の懐にもスッと入っていけるコミュニケーション能力を持っている人の方が多くのチャンスに巡り合うことは、大人なら誰もが知るところです。
長友選手は、相手の懐に入っていくコミュニケーション能力が非常に高いことは有名です。そのため、イタリア人よりイタリア人らしくチームに打ち解けるのも早かった。また、そういう人は上辺ではなく相手を敬う気持ちを持っているため、礼節をわきまえています。
サッカーは、互いの意思疎通や、自己主張が必要であり、大人の関わり方次第でコミュニケーション能力の磨かれ方は変わっていくと思います。
そんな自由な関係の中で、サッカーとコミュニケーション能力を磨いているサルヴァ選手。
その感覚をピッチで発揮できるのか?
▼ 体格差ではなく、プレーがどうか?
今週2日間は、4年生をU-12(11人制)に参加させました。
狙いは、
体格差・学年差に気持ちが逃げて技術を発揮できないのか?
それとも、
体格差など関係なく、落ち着いて相手を見切ってプレーしていくのか?
結果は予想以上に落ち着いて相手を見切ってプレーして、6年生に助けられるというより自分が何とかしてやるという意志も見せていた。そんな4年生に対して6年生は、「ええわ!あんなプレーしてくれたら助かるわ!」と惜しみなく賛辞を贈る。また2年生大会に参加した1年生たちも、落ち着いたプレーを魅せてくれた。
結局、ピッチの中ではプレーで語られる。学年も体格差も関係なくその選手が、
仲間に助けられるプレーしかできないのか?
仲間を助けられるプレーができるのか?
プレーしている選手たちは、互いにそこを見ているし、子どもたちはよくわかっている。そして、仲間に認められることは、本当に力になっていくと思います。