13:脳を駆け引きに使うには?①

練習とは、良い癖をつけるため

白井監督は子どもたちにそう伝えています。

「サッカーという競技特性からすると、落ち着いてゆっくり考えてプレーする時間はありません。

スピードと敵の存在は、無視できないということです。いかにその瞬間に、早く閃き、正しく実行に移しているのか?というスピードが良い判断力に繋がります。そのために、無意識で行えるように、良い癖をつけることは大切です。」

人はどのようにして、癖(習慣)を身につけていくのかを考えると、大きく2つの脳の役割が関係していることがわかります。

 

前頭葉(ぜんとうよう)

額のすぐ裏にあり、脳の意識の領域です。自分が自分であることを認識したり、「何をするとどうなるか」など行動と結果を考え、意思決定を行います。人が他の動物と大きく違う部分は、この前頭葉のお陰です。言わば、脳の司令塔

但し多くのエネルギーを消費し、すぐに疲れてしまいます。

 

大脳基底核(だいのうきていかく)

脳の無意識の神経系の集まりで、正確に行動を記憶することが得意です。指示を与えない限り同じ行動を繰り返します。

あまりエネルギーを消費しないため、同じ行動でも長時間にわたり繰り返すことが可能です。

 

頑張ろうとすると脳は機能しない

エネルギー消費の激しい前頭葉で全ての行動をコントロールしようとすると、人はすぐに疲れて気力を失います。

頑張れば頑張るほど、前頭葉が行動をコントロールすることにエネルギーを消費し、脳の司令塔としての機能が働きにくくなります。

サルヴァでは「攻撃は頑張らない.」と伝えます。

それは頑張ることを否定しているのではなく、脳の力を司令塔として駆け引きに使ってほしいからです。

 

ここで「頑張るという行為」について、脳科学者:茂木健一郎氏によると

脳の前頭葉には「努力するために使う回路」とも呼ぶべき部位があります。その回路が活性化されている状態が、一般的に「頑張っている」と呼ばれる状態です。

この「努力する回路」は意外なことに、何かを習慣化したり継続したりすることには向いていません。なぜならその回路はことのほか脳のエネルギーを消耗させるため、頑張り続けると疲れてしまうからです。

 

つまり、毎日「頑張るんだ」と意識し続けている人は、実は相当な脳への負荷がかかっているのです。

そう考えると、目の前の努力を「頑張る行為」と意識せず、何も意識せずに行えるよう「習慣化」することが成功への近道です。

 

大人でも毎日の行動を「頑張るぞ」と意識して行動している人は、前頭葉に相当な負荷がかかっています。

 

前頭葉(ぜんとうよう)を頑張らせずに、司令塔として機能させる。

うまく力を抜いている人ほど、発想力や行動力が違うのは、脳の活用の仕方が上手いからです。Googleなどの企業が昼寝を取り入れているのも、ただ頑張るのではなく、脳の効率性と無関係ではないでしょう。

そのためには、同じ行動を繰り返す事が得意な大脳基底核に、如何にして良い癖を覚え込ませるか?

 

WRITER-KUME

 

【参考文献】

茂木健一郎『結果を出せる人になる「すぐやる脳」のつくり方』

 


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