04:練習とは、良い癖をつけることとは?

無意識にできるまで・・・

私が思う、育成年代における優れた指導者に共通していることは、練習メニューに特別な秘密があることよりも、練習メニューに対する考え方や選手に対するコーチングで、他者との圧倒的な違いを生み出していると思っています。そして、いつも子どもたちに伝えていることは、

 

「練習とは、良い癖をつけるため」

 

癖とはご存じの通り、その人がくり返した行動により、習慣となった無意識の行動です。どんなことでも考える余裕がある時は、一つひとつのことに対して、丁寧に向き合い実行に移せます。ですが、サッカーという競技特性からすると、落ち着いてゆっくり考えてプレーする時間はありません。

つまり、スピードと敵の存在は、無視できないということです。いかにその瞬間に、早く閃き、正しく実行に移しているのか?というスピードが良い判断力に繋がります。そのために、無意識で行えるように、良い癖をつけることは大切です。

例えば、自転車に乗れないときは、「漕いで漕いで、バランスとって」と意識的に行動し続ける必要があります。しかし一度、無意識に「漕いで、バランスをとる」ことができるようになると、脳は別のことを考えて行動できるようになります。すると、周りの景色を見たり、会話を楽しんだりすることができるようになります。

そして意識していることを、無意識にできるようにするためには、今は何を身につけたいのかを明確に意識する必要があります。

「練習とは、良い癖をつけるため」

どんな「良い癖」を身につけさせたいのか?

「何を考える癖」を身につけさせたいのか?

そして、意識的に行うことを、いつの間にか無意識のうちに行えるようになるまで繰り返すことで、試合の中では確実に練習の成果として表れます。ですから、「練習しているのに上手くなっていない」ということ自体が間違っているのです。

 

 

複数の指導者から学ぶ難しさ

何も考えずに練習を繰り返すことにより、無意識のうちに「悪い癖」を身につけてしまっていれば、当然試合の中では、上手くプレーすることには繋がりません。何が「良い癖」かわかっていなければ、練習をすればするほど、「悪い癖」がつくこともあると考えられます。

また、複数の指導者から学ぶことによって、子どもにとっては本当に身につけるべき「良い癖」がぼやけてしまうことになり、技術は上達しているが、頭の中身は変わっていないことは大いにありえます。そこに、本人が気づかずに練習を繰り返してしまえば、残念ながら悪循環の連鎖に陥ります。

またサルヴァ主催のドリ塾やスクールなども開催していますが、子どもたちに対して一番注意していることは「教える」のではなく徹底的に「伝える」というスタンスです。

「これは私の考え方やから、良いと思ったら取り入れてくれたらいいし、違うと思ったり他に良いと思うことがあるなら、それを自分で選ぶことが大事だ」と必ず伝えるようにしています。

おそらくウチのドリ塾やスクールに来る子達にもそれぞれの所属チームがあって、そこで情熱を持って教えておられる指導者がいてるでしょうから、私も他チームの子を指導をする時は、求められていることに応えることも大事ですが、それと同時にそれぞれの所属先の指導者の普段の指導の邪魔をしたり悪影響を及ばさないようにだけは深く注意しながら配慮しているつもりです。

今回もまた好き勝手に色々と書かせていただきましたが、あくまでこれもまた、それぞれの指導者やチームによって考え方が違って当然だと思います。

何かプラスのことを積み重ねていっている一方で、同時にマイナスも積み重ねていっているのです。自分自身がそれに気づいているかどうかは、非常に重要ではないでしょうか。

「何かをしている時は、何かをしていない時である」

私自身この言葉の深さには、心底納得させられます。当たり前のようですが、人間は癖を繰り返す生き物です。良い癖なのか悪い癖なのか、自分で思っていても周りからは反対に思われることもあります。だからこそ物事を深く考え、あらゆる方向から観方を変えることを日頃から訓練する必要があります。サルヴァでは頻繁に、このような話を幼稚園から6年生全員に話します。

それは年齢や学年に関係なく全員に上手くなってもらいたいですし、上手くなる為には、このように考えてもらわないといけないという方針を日頃から伝えています。

指導者が育成年代の指導に関わるということは、表面的に良いことばかり言って教えることだけではなく、このようなことをたくさん考えて、自らの影響力の大きさを理解して、子どもたちと接っしていくことが求められていると考えています。

 

FC Salva 代表監督
白井 洸

 


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