05:なぜ、must (〜しなければならない) ではなく、want (〜したい)なのか?

主体的に行動するためには?

人が力を発揮するのは、must (〜しなければならない) に囚われているときではなく、want (〜したい) という自分の意志があるときだと考えています。

 

例えば、「このプロジェクトを成功しなければならない (=must)」と考えている間は、ミスをしないように、何とかこの仕事をこなそうという受け身の状態で、新しい発想やプラスアルファの仕事をするのが難しいことは、誰にでも経験があると思います。

これは、must (〜しなければならない) に囚われているときは、外から行動を促された受け身の状態。言わば、心の奥には当事者意識の欠如が存在しています。

 

しかし、「このプロジェクトを成功したい (=want) 成功させる」と自分の意志に変わった瞬間から、ミスを気にせずに、より良いアイデアを考え、面白いものにすると想像力を発揮し、プラスアルファの仕事をこなすことができるようになります。

この want (〜したい) と考えて行動しているときは、自分の内面から発してきた意志による自分を主役とした状態。この「主体的な心理状態」が、何か創造的な仕事をする時には欠かせません。

 

ところで、大人の行動には、must (〜しなければならない) が多い気がします。それをどうwant (〜したい) に変えて、「主体的な行動」をできるかが、行動の結果を大きく変えていくと思います。

 

子どもたちの世界には・・・

上記の視点で、低学年のサッカーを見ていると、本来子どもたちの世界にはwant (〜したい) しかないんだなと気づかされます。子どもたちは「あれもしたい。これもしたい。もっとしたいもっともっとしたい。」という感情によって行動しています。

「ボールを触りたい」

「相手を抜きたい」

「ボールを奪いたい」

「シュートしたい」

「ゴールを決めたい」

「勝ちたい」

技術なんか全然なくても、want (〜したい) のみで激しく面白いサッカーがなりたっています。幼稚園・1年生でも「もっとサッカーしたい」と、試合が終わっても自分たちでチーム分けして試合をはじめます。

この「サッカーしたい!もっと凄いプレーをしたい!」という want (〜したい) があふれているときに、技術や思考回路を刺激するとすごく吸収します。

本来、子どもたちは、「want (〜したい) = 主体的行動」に素直で、そのときに一番力を発揮するものなんだと教えられます。ところが、サッカーをしている子どもたちが思っている「サッカーをうまくなりたい」という最大の want (〜したい) が、いつのまにか、うまくなるためには・・・

「ボールをいっぱい触らなければならない」

「毎日、リフティングを○○○○回しなければならない」

「速く動かなければならない・・・」

・・・etc

と must (〜しなければならない) に変わってしまうことがあります。

 

その子を誰かと比較したり、今のことだけを見ると、足りない部分ばかりに目が行き、must (〜しなければならない) を子どもに要求してしまう。本当に見るべきは、その子自身の成長その子の可能性(未来)だと思います。

 

 

 

want (〜したい) について、白井監督は

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指導者のサポートは?

「ここですごく難しい問題は、子どもが出来ないことや困難な状況に陥った時に、すべてを子どもたちの自主性に任せてしまうと、簡単に諦めてしまったり出来ないことから逃げてしまう可能性も大いに含まれています。ですから、そこには指導者という存在が必要となってきます。

では、指導者は子どもたちの want (〜したい) をどのように引き出すのか?もちろんそのプロセスの中で、must (〜しなければならない) という状況を作らないといけない時もあると思います。その時に極めて重要になってくることは、

 

選手たちは指導者の話を聞いて理解した上で、そのことを【納得】しているのか?

それとも must (〜しなければならない) に囚われて、言われたことをしなければならないと思い、指導者の言葉に仕方なく【説得】されているのか?

 

【説得】するのではなく【納得】させる

 

この差はすごく大きいのではないでしょうか?指導者に対しての信頼があれば、選手たちは例え must (〜しなければならない) であっても、その状況を打開するためには【納得】して前向きに取り組んでくれる。そして、そこから更に 高いレベルのwant (〜したい) が生まれてきます。

指導者は、「mustを超えたwantを引き出す」ために選手たちへのアプローチを考えなければなりません。たくさん褒めるやり方もあれば、厳しく接するやり方もありますが、例えプロセスの違いはあったとしても、結果的に選手たちが 高いレベルのwant (〜したい) を引き出せたのであれば、それはすごくいい指導だと考えています。

 

保護者のサポートは?

その時に、保護者のサポートは重要です。どんな困難な状況でも、自ら主体的に want (〜したい) に持っていける子どもを育てるためには、いつも前向きにさせる親のサポートは不可欠です。

オンザピッチで、指導者からの要求に対して、彼らなりに悩みながらプレーや行動をしているのであれば、家に帰った時には、彼らのリラックスできる環境を作っていただけることほど、指導者にとってありがたいことはありません。

オフザピッチも含めて、全ての環境で完璧を求められることほど彼らを苦しめることはありません。親は決して彼らを否定したり詰問で追い詰めるのではなく、常に冷静な立場で彼らの話を聞いてあげた上で、どうすれば want (〜したい) に持っていけるのかを考えて接してあげることは、自主性を育む最大のサポートではないでしょうか。

指導者-選手-保護者のトライアングルが同じ方向を向く中で、互いに信頼して彼らの want (〜したい) のレベルを上げていくことが、子どもたちの成長には欠かせないのではないでしょうか。」

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子どもの内面から沸き上がる want (〜したい) があってこそ、その子にとっての本物のプレー。だからサルヴァでは、want (〜したい) という自分の意志でボールと戯れることを大切にしています。卒業生を見ていると、いつも心から楽しんでボールと戯れている子には、高いレベルのwant (〜したい) を求める資質があります。

 

WRITER-KUME

 


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